活動レポート

活動レポート

2019.11.14

「高臨場感オーディオの普及に向けて」セミナーの開催報告

2019.08.23
URCF音響WG

BS8K放送では、22.2チャネル音響が用いられていますが、このような高臨場感音響の家庭への普及には、まだ多くの課題が残されています。URCF超臨場感音響WGでは、このような高臨場感技術の普及を目指し、日本音響学会高臨場感オーディオ調査研究委員会と共催で、セミナーを開催しました。また、このセミナーは、日本音響学会が主催するイベント「Week of Japan」の一環として開催しました。

日時:2019年8月23日(金)15:00~18:00
場所:アンスティチュ・フランセ東京(旧東京日仏学院)
   〒162-0826 東京都新宿区市谷船河原町15
参加者数:95名(含、講演者)
【プログラム】
  15:00~15:05 開会挨拶
          安藤 彰男 氏(超臨場感音響WGリーダー/富山大学)
  15:05~15:25 講演1「Week of Soundの取り組み」(ビデオ)
          Christian Hugonnet 氏 (President, Week of Sound)
  15:25~15:55 講演2「高臨場感オーディオの応用~多目的音場再生システム」
          尾本 章氏(九州大学 教授)
  15:55~16:25 講演3「コンテンツ臨場感の要因」
          小澤 賢司氏(山梨大学 教授)
  16:25~16:40 休憩
  16:40~18:00 シンポジウム
          「高臨場感オーディオを用いた新しい芸術表現の可能性」
          ~22.2マルチチャンネル音響作品「Lenna」の制作を通じて~
          パネラー:細井 美裕氏(メディアアーティスト)
               上水樽 力氏(作曲家)
               蓮尾 美沙希氏(立体音響デザイン/WOWOW)
               久保 二朗氏(立体音響システム/アコースティックフィールド)
          司会:亀川 徹氏(東京藝大)

所感:超臨場感音響に関する3件の講演と、超臨場感音響コンテンツ制作に関するパネルディスカッションが行われました。講演は、超臨場感音響に関する啓蒙活動、再生方式、そして臨場感の評価に関するものであり、超臨場感音響に関する現状を俯瞰する興味深いものでした。パネルディスカッションでは、三次元音響コンテンツの制作過程を知ることができたほか、制作された作品のデモ再生が行われ、大変好評でした。

以上